ケーススタディ

プラント巡回防爆ロボットによって開かれる完全無人プラントオペレーション実現への道

業界: 発電プラント, エネルギー(オイル&ガス・原子力), エンジニアリング

お客さまの課題

危険を伴うプラント異常発生時の初動対応
作業員が現場に赴いて機械操作や作業を行う必要がある

オイル&ガスのプラントにおけるトラブルは、火災、爆発など重大な事故につながる可能性があります。これらトラブルの予兆となるプラントの異常に対して、詳細な状況確認や、状況に応じた初動対応は、非定型な作業を伴うことから、作業員が現場に赴き実施する必要があります。万が一のガス漏えい等の際に安全面においてリスクがあります。

現場に作業員を派遣して実施するシャットダウン後の再スタートアップ作業
荒天等によるアクセス困難時はダウンタイムロスが発生

NUI(Normally Unmanned Installation、通常無人施設)のオペレーションに異常・トラブルが発生した場合、CPP(Central Processing Platform、中央処理プラットフォーム)から遠隔でシャットダウンすることは可能であるが、再スタートアップ作業については現場に作業員を派遣して実施する必要があります。作業員の移送には多額のコストが掛かり、荒天等でヘリコプターやボートが運行できなければ作業員を派遣できず再スタートアップ作業が実施できません。その場合、ダウンタイムロスが発生し、多大な生産ロスへとつながります。

中央処理プラットフォーム

完全無人プラントオペレーション実現に必須となる多様なロボット活用
限定的な利用しか行われていない現状

完全無人プラントオペレーションを将来ビジョンとして掲げるオイル&ガス企業は少なくありません。そのキー技術の一つとなるロボットについては、作業員の物理的な関与に制約がある海中や高所を中心にすでにROV、UAV等の活用が進みつつあるが、現段階では一部の機器や設備の点検を代替するといった利用に止まっています。完全無人化の実現には、ロボットをより効果的に利用できる統合・自律制御システムの開発が必須条件です。

ソリューション

ソリューションのキーポイント

  • 平常時のプラント内巡回点検、異常発生時における初動対応を作業員に替わって行う自動点検ロボット"EX ROVR"を開発
  • 6軸マニピュレータを搭載し、自動/遠隔操作での正確な作業が可能になるインターフェースを開発
  • 特性の異なる複数の自動ロボットがアセット全体を網羅的にカバー。現場の状況に応じた点検や異常対応を行える、ロボットの統合・自律制御システムを構築し完全無人プラントオペレーション実現をサポート

平常時のプラント内巡回点検、異常発生時における初動対応を作業員に替わって行う自動点検ロボット"EX ROVR"を開発

EX ROVRは、ZONE1対応の防爆性能と、プラント内を隈なく動き回れる走破性、そして現場での機械操作や各種作業に対応したマニピュレーション能力を有します。引火性ガスが発生している可能性のある環境下でも、防爆性能を活かして現場の状況確認等のオペレーションが安全に遂行できるため、作業人員の削減や現場の安全向上に寄与します。

EX ROVRの6つの主な機能

6軸マニピュレータを搭載し、自動/遠隔操作での正確な作業が可能になるインターフェースを開発

EX ROVRに搭載される6軸マニピュレータは、平常時は高所や狭隘部などにある点検対象物へのアクセス性を高め、異常発生時には、グリップの使用によってスイッチやバルブなどの簡単な操作を可能にします。また、これらの作業を安全な遠隔地から確実・正確に実施するためのユーザーフレンドリーなインターフェースを開発しました。EX ROVRをNUIに配備し、作業員が現場に行くことなく速やかにシャットダウン後の再スタートアップ作業を行うことで、大幅なダウンタイム削減を実現できます。

EX ROVRに搭載の6軸マニピュレータ

特性の異なる複数の自動ロボットがアセット全体を網羅的にカバー
現場の状況に応じた点検や異常対応を行える、ロボットの統合・自律制御システムを構築し完全無人プラントオペレーション実現をサポート

多くのオイル&ガスオペレータが将来ビジョンとして掲げる完全無人オペレーションの実現には、人間に替わって巡回点検や異常時対応を行う無人機システムが一つのキーとなります。三菱重工は、EX ROVRの他、高航続距離・高耐風性のUAVや、UUV/USV、それらを組み合わせた自律無人機ネットワーク型監視システムCoasTitanなど、陸海空を網羅する各種ロボット、そしてそれらを統合・自律制御するシステム構築のための技術を有します。これらの一連の技術により、多様なロボット群が現場の状況に応じて自律的に点検や作業を行う完全無人プラントオペレーションの実現に向けて、お客さまやパートナーと共に動き出すことが可能です。

プラント巡回防爆ロボット「EX ROVR」

期待される成果

  • 昼夜問わず巡回点検・異常発生時の初動対応の結果を関係各署へスピーディーに通達ができます。
  • 対応が難しい異常・災害発生時の初動体制を容易に構築することが可能です。

プラント巡回防爆ロボット「EX ROVR」
モニタリングセンター

  • 安全な遠隔地からの指示に従って、状況把握を行えるようになるため、時間や場所を気にすることなく効率的で安全なメンテナス環境を整備することができます。
  • 三菱重工の陸海空の無人ロボット技術やセンシング技術、解析評価技術、各種アプリケーションの活用により、保有するプラントアセットの価値を最大化することが将来的に期待できます。

ソリューションの詳細は以下をクリックしてご覧ください。